上空からの八丈小島 正面左:手前より 「一の根」、「中根」、「平根」と続く / 撮影:離島 太郎



我々、メンバーでの2004年八丈島の初釣行は1/26(月)〜1/29(木)の3泊4日の日程で行われた
過去の釣行記をご覧になった方はお判り頂けると思うのですが、この2日前に私(離島 太郎)は
神津での釣行から戻り体調を崩したままこの釣行に望むことになってしまった。
と言うのも神津での不完全燃焼を解消するかの如く竿を曲げて来ようと思ったからで
また、久しく上物釣り(ウキふかせ釣り)から離れていた事も重なりトップシーズンの尾長グレを
堪能しようと感じ今回、連続で参加するに至ったのである。


1月26日(月)

よっしゃ! 八丈の尾長でおもいっきり竿曲げたる!
と意気込んで羽田発821便に乗り込みいざ八丈へ…

天候は晴れだが西高東低の完全な冬型の気圧配置に
日本上空は支配され関東以北は縦縞だらけの天気図。
お蔭で西の強い風がビュービュー吹きすさむ中、初日
我々は疲れを癒す班と堤防釣りの班とに分かれて行動
私は後者の堤防釣りを選択し「藍ヶ江港」にて
"フカセ釣り"を、一方 Ken-Gはカゴ釣りを始める。
先端で大きな歓声が湧いたので遠目で見てると何やら
大きなヒラマサが足元まで来てコマセを食ってるらしく
やっきになって狙う者も居れば見とれてる方もいる。
私は反対側の小さい堤防からフカセをしていたので
楽しそうに見えるだけで蚊帳の外
実は私の隣で同じくフカセ釣りをしていた先行者が居て
クーラーを見せて貰ったところ2.5kgと1.5kgクラスの
シマアジが2枚と口太の45〜6cmが1枚入っており
その方、曰く
「あそこ(先端のこと)でカゴやるよりもこっち
でフカセやってる方が沢山釣れるよ、だってあそこのは
掛けても取れないでしょ大きくて…」
      納得。
期待して支度を始めると、
「ここどーぞ、私帰ります」
(おおなんて心の広い方なんだ!)と感じていたのも
つかの間…
「ここ、朝しか食わないんですよ」
( ̄□ ̄;)ガーン
  まさかとは思ったが結果が如実に
物語っているのである。 結局、ブダイが2匹で終了。
ああ、あの70km南の青ヶ島はもっと釣れるんだろうな
なんて思いながらシャッターをパチリ
一方、その頃Ken-Gはやはり"掛けても取れない"
を先端で繰り返していた。

1月27日(火)

昨夜のNHK天気予報は真西の風(黄色)/波3m
小島は出れるが条件付き磯限定は間違いない…で小島でも
特級磯とも言える「下舘(シモダテ)」に神湊のお客さん4人と
共にこちら側では2人が入り都合6人。
ワンド先端に船が着いたのでこれなら6人は竿を出せると思ったが
予想以上にウネリが高く時折、船着の足場を波が洗いバッカンを
置く余裕はない。
取り敢えず船着では4人(私達2人+2人)が竿を出し残った方は
裏のワンドや奥のワンドまで行って釣り座を確保していた。
私とKen-Gはそこで数枚、尾長・口太を釣り適度に竿を曲げていたが
昼頃には天候が明らかに悪くなって来て船着も常に波を被る様に
なってしまった…奥で釣り座をとっていた神湊のお客さんが2時に
早上がりだった為、我々も奥へ移動し場所を譲って貰い交代。
撤収までの残り2時間は連発でメジナもどんどん追加されるのだが
凄まじいアタリも多くとてもフカセで対応出来るサイズではない
ヒラマサの20kgクラスも見えており食った瞬間、竿が叩かれこれ以上
張ると折れると感じたので諦めることしばしば。
私の竿はかなりに物々しいタックルで10kgクラスのヒラマサならば
充分対応可能だったのだが、それでも「メキッ!」っと妙な音がしたので
無理は避けた(汗
ちなみにタックルだが私(離島 太郎)は"がま磯"遠征3号
+BBXテクニウム5000番に5号の道糸、ハリスは5号後に6号という
あまり考えられないフカセタックル
Ken-Gは"がま磯"インテッサGV-1.75号にZ2500LBCD
道糸、ハリス共に4号で攻めていた。
一方、我々以外の2人は中根に渡り船着と小島水道側の玉石で
メジナを狙うがこちらは下舘を遥かに凌ぐヒラマサが湧きメジナが
悠長にエサを食ってる状況ではなかったらしい。
しかしながら、ヒラマサが消えるしばしの間で何枚かの尾長を食わせ
モノにしていた…40cm以上をキープ対象としてるのだが海に返す時
暴れて手から落ち岩にぶつかってしまったり岩に挟まってしまった
可哀相な魚は拾って供養する事にしたので若干、小さいサイズも居るが
38cm〜50cmまでの魚を15枚キープする事が出来た。
本来の下舘であれば50cm後半や60cmクラスが顔を出すので2日目の釣果は各々が納得しておらず
最大魚が口太の50cmで尾長の様なシャープな引きは無く、なんとなく重いだけで釣味的にも満足する
釣りでは無かったがこればかりは致し方ないと明日に希望を繋ぐ。
明日(28日)の予報は昨夜と全く同じで西の風(黄色)/波3m…下舘はより時化るだろう事が予測出来る。